現代は世界中とネットで繋がることができたり、あらゆる情報を簡単に入手できる時代なので、現実世界で人と接していなくても楽しく生きれます。

オンラインゲームは次々に楽しいソフトが発売されますし、VRなどの技術もかなり進歩してきています。

また、音楽なども月額1,000円程度の定額で聴き放題ですし、リモートで世界中の人と会話を楽しむこともできます。

実際に独身の男女は年々増加していますが、その大きな要因の一つが「1人で楽しく生きていける」ということなのです。

もちろん、好きな異性と結婚したいという欲求自体がなくなったわけではないので、結婚願望自体がゼロになったわけではありませんが、それよりも1人で暮らしていく楽しさが上回ってきているということです。

結婚をすることで、そういった「1人で楽しむ時間」が奪われるリスクが上がるので、結婚願望はあるけど現実的にしない人は今後も増えていくことでしょう。

結婚しない若者が増えているもう一つの大きな理由は、「不景気＆新型コロナウイルスの影響」です。

若者の貧困化がここ10年ほど深刻化していますが、その状態で新型コロナウイルスが蔓延してしまったので、経済的に余裕のある若者はかなり少なくなっています。

また、比較的余裕があったとしても、「今後どうなるか分からない」という状況ゆえに、恋人がいたとしても「結婚を決断する勇気が持てない」のです。

全国の平均初婚年齢は、「男性31.2歳、女性29.6歳」となっています。
多くの若者の感覚も、この年齢に近いのではないでしょうか？

「まあだいたい30歳くらいが平均結婚年齢だから、まだまだ余裕があるよ」
そんな風に想っている人は多いはずです。

しかし、「平均」というところにしっかりと着目できれば、結婚に対してのんびりしていてはいけないということが分かるはずです。
そう、こういった数字はあくまでも「平均」であって、「中央値」ではないのです。

例えば、わかりやすいように5人で計算してみましょう。

「①25歳、②26歳、③27歳、④28歳、⑤44歳」
5人の結婚年齢が上記のような内容であった場合、「平均年齢」は30歳になります。
それに対して「中央値」は、5人の真ん中にいる③の27歳となります。

このように、「だいたいみんなこのくらいの年齢で結婚する」という肌感覚は、「中央値」の方が正確なのです。
近年では40代の初婚という人も増えてきているので、必然的に平均年齢は上がります。

しかし、多くの若者は25歳～28歳くらいまでに結婚しているというのが現実なのです。

こういった理由から、29歳くらいになって、「まあ全国の結婚平均年齢は30歳くらいだからまだまだ余裕でしょ」と思ってしまうのは危険だと判断できるのです。